Granny’s
世界中のグラニーから学ぶあれこれ
America

ハッピーマリッジのすゝめ

わたしは母方の祖母を呼ぶとき、「ばあばん」と呼びます。誰が呼び始めたのかはわからない

その呼び名は我が家ではすっかり定番です。(ちなみに祖父は「じいじい」)。

それぞれの地域、それぞれの家庭で、それぞれのおばあちゃんに対する愛称がある中

アメリカ、ノースカロライナには「maw(マウ)」と呼ばれ、家族みんなから尊敬され

愛されるとてもチャーミングな1人のグラニーが住んでいました。

mawに会いに自然豊かなこの場所を訪れたのは10月半ばのこと。

ちょうど紅葉がとてもきれいで空気も澄んでいて、それはそれは気持ちのいい季節でした。

mawの愛称で親しまれるグラニーのお名前はBettyさん。ファッションもネイルも若若しい

のに品があって私はひとめで彼女のことが大好きになりました。

わたしたちが出会った朝、mawはお孫さんも大絶賛のチョコレートグレイビー

(スコーンのようなビスケットにかけて食べる)をはじめとする特別な朝食を用意してくれました。

その濃厚な甘さは口の中に充満し、なんとも贅沢で幸せな気分をもらたしてくれたのでした。

15歳でゴールイン、61年の結婚生活

mawのおうちで過ごさせて頂いた2泊3日、

わたしは彼女の人生について、家族について、仕事について、

たくさんのことを伺いたくさんの教えを頂きました。

なかでも印象的だったのが、結婚に関するお話。

15歳の若さで結婚をされたmawはつい最近61年連れ添った旦那様を亡くされたばかりでした。

「人生で一番よかったことは?」の質問には「やっぱり結婚かしら」と答えて下さり、

それから旦那様との出会いや結婚生活についてたくさんお話してくれたのでした。

12歳年上の旦那様とはいっぱい喧嘩もしたとおっしゃっていましたが、

それでも二人で助け合って生活してこられたといいます。

理解あるmawの旦那様は政治や仕事、趣味などには口出しをされることはなかった

そうで、夫婦それぞれに役割を持ち、「女性だから」という理由で立場が下に思った

経験はなかったそうです。

グラニーの時代はどこの国でも男性が強く女性の立場が弱かったと勝手に思い込んでいた

わたしですが、どんな時代でもジェンダーに限らずフェアな考えと行動がとれる人は素敵

だなと思いました。

そしてアメリカの離婚率の高さに対して

“If you love each other, work it out.”と語り、

結婚生活の中で粘り強く歩み寄ることの大切さも説いてくださいました。

結婚についての話題に加え、「わたしのお母さんの話をしましょうか?」と

オハイオ州の農園でトウモロコシやイモなどを育て自給自足をするとても働き者だったという

ご自身のお母さまについてもお話してくれました。

彼女が受け取ったたくさんの教え

“hard work” “not take  easy way” “to be honest”

―そんなシンプルで筋の通ったメッセージに自分の身の振り方を考えさせられます。

mawの家を出て次の目的地へ向かう別れの時、送って頂いた車の中でmawと私は手を握り合い

二人で泣きました。わたしはこんなに素敵なグラニーに出会えたことがうれしくて、泣きました。

結婚も、家庭を持つことも、楽しいことばかりではないけれど素晴らしいものだよと教えてくれた

mawとの時間。今まで一番お気に入りの秋になりました。

Todays Granny’s 今日のグラニー

Betty Staffordさん

ノースカロライナ州で生まれ5歳でオハイオ州へ。15歳でご結婚の後17歳で一人目のお子さんをご出産、4人の子宝に恵まれ今やたくさんのお孫さんとひ孫さんに囲まれています。好きな季節は春。旅行も大好きで、わたしの旅の話も「一緒に行きたい!」と興奮して聞いてくれました。もしmawと女子旅ができたらそれはそれは楽しいだろうな。