Granny’s
世界中のグラニーから学ぶあれこれ
Morocco

金曜日のクスクス

アフリカ大陸に足を踏み入れやってきたのはモロッコ。

アフリカと言えどヨーロッパからも目と鼻の先にあり、なんだか自分がどこにいるのかわからなくなるような

不思議な国、という第一印象でした。砂漠のイメージも強いモロッコ、でも砂漠以外に住む一般のモロッコ人

の暮らしというのはなかなか想像がつきづらいかもしれません。

そこで今回はモロッコの最大都市カサブランカのとあるお宅に1週間お邪魔させて頂きその生活を体験させて

いただくことになりました。

モロッコの代表的な料理といえばクスクス!

「世界最小のパスタ」とも呼ばれるクスクスは小麦粉から作る粒状の食材で北アフリカだけでなく

ヨーロッパのスーパーマーケットなどでも見かけることの多いお馴染の食材です。

一家を訪れる前のこと、モロッコに到着して程なくさっそく名物のクスクスを食べようとレストラン

に入りオーダーしたところ思いがけず「NO」のお返事が。

高まっていた気持ちが打ち砕かれなんでー!?と泣く泣く他のメニューを頼むことに・・・

 

じっくり蒸してふわふわに!

それもそのはず、あの日は確か火曜日。

イスラム教が国教のモロッコではクスクスを食べるのはイスラムの休日(安息日)の金曜日と

決まっているんだそう。観光地などでは曜日を問わず注文可能なレストランも多いようですがローカルの

レストランではメニューにあってもオーダーできるのは金曜日だけ。

こういうところで宗教と生活が密接に関わっていることを実感します。

このことを滞在先のマダムSamiraに話すと今日も金曜日ではないけど特別にと、ご近所の料理上手な

お友達まで助っ人に呼んで下さりクスクスを教えて下さることに。二人の強力な講師を迎え、レッスンがスタート!

クスクス料理に使うお肉は牛肉か羊肉が王道。今回は牛を使用したレシピでした。

かぼちゃ・トマト・にんじん・キャベツ・きゅうり・じゃがいも・たまねぎたっぷりの野菜を

大きめにざっくりと切って下準備。材料には豆も加わります。

地域や家庭によって異なるスパイスは、ジンジャーパウダーとカルダモンの2種類。

最初に肉と玉ねぎとトマトをスパイスとオリーブオイルで炒め、そのあとすべての具を圧力鍋に入れ

具が浸る程度まで水をいれ火にかけます。

メインのクスクスはといえば圧力鍋の吹き出し部分から出る蒸気で徐々に蒸しては大きいお皿に広げて

水と馴染ませ塩と混ぜるという工程を数回繰り返して作ります。

市販のクスクスのように同量のお湯を注ぎ混ぜて5分で出来上がり!とはここが違う。

手を掛けている分、仕上がりの食感はふわっとふくよか。

大きなお皿の上に広げたクスクスの上にじっくりと火にかけたお肉と野菜と豆を盛り付け、

煮汁もさっと上からかけたら完成!次から次へと食卓に人が集合し総勢10人で一つの大きなお皿を

つつく光景は何とも暖かく和やかで幸せなものでした。

助っ人できてくれたご近所のお母さんが「今度はわたしがタジンを教えてあげるからうちに来なさい!」

と言ってくださりレッスン2はタジン編に決定!後日おうちに伺いまた新たなモロッコ料理のレパートリー

が増えたのでした。

これに限らずモロッコで過ごした2週間、出会った人たちは何かを尋ねると手取り足取り説明してくれたり

お世話をしてくれたりする人ばかり。「モロッコへようこそ!」「モロッコは初めて?たのしんでね!」

こんな言葉をかけてもらったことも数えきれないほど、とってもホスピタリティに溢れた暖かい国でした。

きっとこの先もクスクスを見る度、食べる度、あたたかいモロッコの人と、楽しい時間を思い出すことでしょう。

Todays Granny’s 今日のグラニー

Samira Asniさん

カサブランカ出身。ベルベル人の血を引くSamiraさん。
5人のお子さんを生み育て、大家族をまとめるモロッコの肝っ玉母ちゃんgranny。
お料理作りにお菓子作り、パンまで自分で作ってしまうからびっくりです。
マダムSamiraの入れてくれるミントティーは世界で一番おいしい!!