Granny’s
世界中のグラニーから学ぶあれこれ
Latvia

受け継がれる民族舞踊とその衣装

近年日本でも注目されている「バルト三国」。エストニア・ラトビア・リトアニアと括られてそう呼ばれることが多い

これらの国々ですが話す言葉や文化はそれぞれ。特に最初に訪れたラトビアではロシア系の人口の多さにも驚きました。

首都のリガに存在するヨーロッパ最古で最大という野外民族博物館では、自然とともに生きるラトビアの人々の暮らし

に触れもっとその文化について詳しく知りたくなり、そんな暮らしをするグラニーに想いをはせていたのでした。

リガで5年に一度開催される「歌と踊りの祭典」。そのスケールの大きさは写真でも十分伝わってくるほど大規模な

ものです。ラトビアの各地から集まった合唱団や舞踊団が作り出すこのお祭りはユネスコの無形遺産にも登録されて

いるほど。そのラトビアの民族舞踊の師範をされているというグラニーがクルディーガというところにいらっしゃる

との情報を得て、お話を伺いに会いに行くことにしました。

代々受け継がれるのは「サクタ」

今回お話を伺ったRAMONAさんは体育の先生だったというお母さまの勧めにより大学生のころからラトビア民族舞踊

を習い始め、今では地域の舞踊団で50歳以上のグループを教えていらっしゃいます。師範でいらっしゃることに留まらず

クルゼメ(ラトビア西部)の踊りの祭典では40の団体を束ねる主任監督も務められた正真正銘の踊りのプロ。

主任監督の役割を教えて頂き、踊りのフィジカルなイメージを超えた緻密な構成やその意味を知るとその価値が

より深いものに感じられます。老若男女、幾人もの踊り手が作り出す形はラトビア神道に基づく様々な意味を持ち、

例えば円形(〇)は太陽、まんじ(卍)は雷神などを表します。

そしてこの舞台に欠かせないものといえば民族衣装。写真や動画などを使いながら一通りご説明下さったあと、

RAMONAさんは自ら着てみて下さいました。衣装の詳細は以下の通り。

白いブラウス+ワンピース+サクタ(襟元に一つ)+襟飾り+帯+ヤッカと呼ばれるジャケット

頭にはまず最初に汗取り+頭巾+バンダナ+絹かんむり

未婚の女性は冠、既婚の女性は頭巾(帽子)と決まっているそう。

そしてその上かさら肩掛けに二つ目の大きなサクタを。

身に着けるものの多さにはびっくりでした。特にサクタと呼ばれるブローチは代々受け継がれるものでとても

貴重なものだそうです。またそれぞれのパーツはそれぞれ専門の職人さんがいてそちらから購入するんだとか。

なかでも鮮やかな色合いとあたたかみのある素材感の靴下がわたしは特にとっても気にいってしました。

しかしみなさまご想像の通りこれだけ重ね着すると夏はさぞかし暑いようです。。

ご職業は新生児科医をされているRAMONAさん。現役でご活躍されながら週に3回は地域の舞踊団のお稽古をもち、

さらにはお孫さんのお世話も積極的にされている、とても愛に溢れるグラニーです。

2人の娘さんに3人のお孫さんがいらっしゃり今では3世代で民族舞踊をされているという素敵なご家族。

まだ小さいお孫さんたちは、お母さんの読み聞かせよりおばあちゃんの読み聞かせの方が大好きなんだとか。

しかしRAMONAさんの娘さんは「わたしのときはそんなに上手に読んでもらった記憶はない!」と言うそうですから

面白いものです。ご自身からしてみても「お母さんとおばあちゃんは違う」のだそう、人というのは変わるものです。

かつての教育ママやお仕事で忙しかったお母さんが優しい寛容な、たっぷり孫との時間を楽しむおばあちゃんに

なることができないと誰が言えるでしょう?

「おかあさん」のときにできなかった後悔やその他さまざまな経験を含めて世代を超えおばあちゃんは「おばあちゃん」に

なるようです。グラニーの魅力はまさにここにあると実感したインタビューでもありました。

Todays Granny’s 今日のグラニー

RAMONA IRBEさん

新生児科医、ラトビア民族舞踊師範。
クルゼメ地区の大きな踊りの祭典では主任監督も務められ、その複雑な踊りの構成からご担当されたそう。
舞踊つながりで来日のご経験もあり、北海道で見たタコの踊り食いが衝撃的だったお話などでもしてくださいました!
包容力があり笑顔が素敵なラトビアグラニー。