Granny’s
世界中のグラニーから学ぶあれこれ
Denmark

Annetaさんの遊びカフェ

手作りのパンケーキとコーヒーを提供する小さなカフェ。緑のガーデンに木でできた動物たちのオブジェ。

おもちゃ箱のようなガレージにはレトロで可愛い小さなキッチンや天井にはたくさんの絵画やパペット。

オルガンを改造した棚に収納されているのは絵具やお菓子作りの道具たち。

これでもかという数のテディベアコレクションが並べられたトレーラーハウス。

全体を「カフェ」と一言にくくるにはあまりに手広くふさわしい名前を探すのが難しいと感じるこの場所は、

デンマークの首都コペンハーゲンから電車で揺られること約1時間半のボーディンボーという村に存在します。

「Farmorhuset」と呼ばれるここは、Legecafe=遊びカフェという地域のコミュニティカフェのような場所。

幼い子供から高齢者まで一緒に集える場所をと始まったこのカフェのコンセプトは「おばあちゃんの家」。

偶然といえば偶然の流れで来たところでしたが、ここはまさにわたしが訪れるべくして訪れる場所だったのです!

アポイントも何もいれずにふらりとバックパックをしょって現れた小さな日本人にそこにいたグラニーたちは

「どこからきたの?」「どうしてこの場所を知ったの?」と優しく暖かく声をかけてくれ、話を聞いてくれます。

私が自分の旅について説明していると奥から現れたのは創設者アニータさん。

地域のみんなの集大成

見るからに優しそうな包み込む暖かさ。握手をしたときの手のぬくもり。

Annetaさんこそわたしがデンマークで会いたかったおばあちゃんのイメージそのものでした。

北欧の方はご高齢の方でも英語が堪能できらっしゃる方が多いのか、日本人のお知り合いがいらっしゃること、

その方がイラストレーターさんでこのカフェのイラストも手掛けてくれたんだということ、そんなことを英語で

お話してくださいました。

そしてお忙しいアニータさんに代わりその場にいらした親切な元旅人のおじさまがFarmorhuset全体を案内してくれる

ことに。カフェに始まり、お隣には小さなガーデン、遊び場のガレージ、ぬいぐるみの部屋、テディベアの部屋、

そしてセカンドハンドのショップなど様々なパートから構成されています。ショップに並ぶ商品や子供たちが

遊べるぬいぐるみやテディベアは全て地域の人の寄付によるものやセカンドハンドで探してきたものだそうです。

可愛いカフェのインテリアですら、誰かが持ってきてくれたものなんだとか。

おじさまはショップやカフェの売り上げはこの場所の運営費にあてられており、その他の運営費は地元の商店からの

寄付でまかなっているのだと教えて下さいました。完全に地域密着型です。

毎週末にはワークショップやイベントなども開かれており、この日は子供たちが顔にペイントを施してもらって

うれしそうでした。そんな光景を見て思い出すのは小学校のころに通った(こんなおしゃれではなかったけれど)

児童館。当時猛烈にはまった一輪車をはじめとする遊び道具が豊富で学校がおわると児童館で遊ぶという時代も

ありました。家や学校以外にも大人がいて安心してクリエイティブな遊びができる場所があるというのは子供時代

とても大切なことだったんじゃないかなと思います。Farmorhusetのようにこんなにのどかで素敵な場所だったら

なおのこと!ボーデンボーに住む近所の子供たちは優しいおばあちゃんたちの愛に囲まれ幸せ者だなあと心から

思いました。そしてわたしにとってもまたデンマークに来るチャンスがあれば絶対に再び訪れたい大切な場所となった

のでした。

Todays Granny’s 今日のグラニー

Anneta Andersenさん

2008年にこの場所を手掛けるまでも教育関係のお仕事をされていたというAnnetaさん。
Farmorhusetにたっぷりつまったユーモアのアイディアの数々は彼女によるもの。
毎週末行われるイベントの企画も彼女が中心となってやるんだそうです。
遊び心のセンス抜群、包み込む優しいオーラが印象的なデンマークのgranny。
【Farmorhuset】
http://www.farmorhuset.dk/farmorhusets-aktiviteter-2016/