Granny’s
世界中のグラニーから学ぶあれこれ
India

刺繍の村バルメール

インド最大の州、砂漠に囲まれたラジャスタン。ガンジス河で有名なバラナシでもなく、

ムンバイでもコルカタでもなくデリーからまっすぐ、ここラジャスタンに足を運ぶことにしました。

普段冊数は全然こなさない私ですが人生や旅のキーポイントとなるエッセンスは読書体験からきている

ことが多い気がします。今回この地を目指してインドにやってきたのもこの国のクラフトワークを

紹介する一冊の本との出会いがきっかけでした。かつてのマハラジャ(藩主)たちが伝統工芸を守る

ためクラフトごとに区分けされた職人街をつくったというラジャスタン州では今でも高い技術を継承

した職人たちがたくさんいると聞き、ここで職人grannyを探しに行かない手はないと思ったわけです。

州都のジャイプールを観光した翌日、足を伸ばして向かったのは刺繍の村バルメール。

この道40年だというドライバーさんもこの村に外国人をつれていくのはこれで2回目だそうです。

なかなかマニアックなやつだなと思われたことと見受けられますがそんなことはお構いなし、

観光地とは一味違った場所でのスペシャルな体験ほどわたしのテンションを高めてくれるのでした。

パキスタンとの国境に近づくにつれ砂漠が増え、牛や羊、ラクダやクジャクなど様々な動物に

出会いながら、ようやく村へと到着!

家庭が作業場

「刺繍の村」と聞くととてもメルヘンチックですが、とりわけ何かがあるというわけではなく

とにかくこの村ではみんながみんな、それぞれの自宅の軒先で刺繍の仕事に従事しています。

刺繍の作業をしているのは女性が多く、男性は刺繍をするための羊の皮の加工をしていたり、

出来上がった皮の生地で鞄や靴を作ったり。小さい子供もお手伝いをしていて老若男女が村の

伝統のクラフトに携わっています。別の日にサンガネールという村でブロックプリントの工房を見学

した際は立ち仕事で体力が必要だという理由から男性の職人さんばかりだったのに比べてこちら

のバルメールは女性も加わり華やかで和やかな雰囲気。

この日の気温は40度近く、何もしないで外にいるだけでも汗が滴る中それぞれの家庭にはエアコン

などもなく、開け放たれた家の中や軒先で作業をする村の人々。絶対に真似できないなと思いました。

バルメール村はそれほど大きな村ではない為、外国人がめずらしいのか刺繍の作業を見学させてもらって

いると次から次へと集まってくる子供たち。「学校にはいかないの?」と聞くとすでに夏休み中なんだとか。

大人たちが怒鳴りつけてもめげずについてくるので人口密度の高いこと。。

まさに職人技!という目もくれぬスピードで刺繍をしていくお母さんの横で「僕もできるよ!」と

小学生くらいの男の子も披露してくれる場面も!こうしておばあちゃんからお母さん、子供たちまで

引き継がれていくものを目の当たりにして手仕事という言葉の意味を改めて理解できた気がしました。

Todays Granny’s 今日のグラニー

バルメール村のグラニーズ

どこからともなく案内をはじめてくれた村の住人の方についていくと、どのおうちもオープンで刺繍の作業を見せて
くれるだけでなく奥のお部屋などインテリアを見せてくれたり。
ナマステとあいさつすると目を合わせてうなずいてくれるグラニーたち、中には刺繍ではなくナンを作る作業中
だったのにも関わらず刺繍を見に来たというと道具を取り出してわざわざ見せて下さる方も。
もともと大好きだった刺繍のアイテムもグラニーたちの熟年の技をみると益々価値があがって見えます。