Granny’s
世界中のグラニーから学ぶあれこれ
Malaysia

ねこの街とラマダーン

東南アジアに位置するボルネオ島はインドネシア、マレーシア、ブルネイの3つの国が有する島です。

今回わたしはこの島のとある一家に会いにマレーシアのサラワク州クチンというところを訪れました。

首都であるクアラルンプールに到着した際に感じた都会的なイメージともまた違う、自然もあり街もあり

マレー系、インド系、中華系の人や文化が入り混じった独特の雰囲気は今までにわたしが訪れたアジア

の国のそれと明らかに差別化できるもので、とても新鮮なものでした。

クチンに着いてほどなく、街中に多く存在するモスクを見ながら衝撃的な事実を耳にすることに。

それはわたしが訪れたまさにこのタイミングは年に一度のラマダーンの期間中だということ。

ご存知の方も多いかと思いますが、イスラム教ではヒジュラ歴の第9月は日の出から日没までのあいだ

飲食を絶つラマダーンという時期があります。存在は知っていたもののまさかそんな時に・・・!

わたしがお世話になったファミリーはイスラム教のご一家なので今回の滞在はこれまでの人生で

あまりご縁のなかったイスラム世界をほんの少しだけのぞかせて頂くとてもいい機会となりました。

デーツからはじまる夜ご飯

宗教に関して十分な知識を持ち合わせていない為安易に多くを綴ることは控えたいと思いますが、

お忙しい中わたしをおうちに受け入れて下さったDr.Dayang(mama)が食後にマレーシア名物?

黒糖入りの甘ーいお茶を飲みながら教えて下さったたくさんのお話は本当にこの旅に出なければ

知り得なかったことばかりでした。

ちなみにラマダーン中だと聞いて一度は自分も然りだと覚悟を決めたわたしでしたが、イスラム教徒

ではないのでそこは強制はないとのことで滞在中はちょっぴり罪悪感を感じながらも食事をとって

ました。飲食店などもお店によりますが中華系のお店などは通常通り営業をしていたり、日が落ちた

後は写真のような屋台(バザール)も賑わいをみせます。日没後に揃って夕食。デーツという

なつめやしの実を最初に口にしてから食事をはじめる習慣があるそう。このデーツ、わたしが大学

3年間アルバイトをしていた某海外輸入食料品店でずっと気になっていた木の実でした。この実は一体

誰がどんなタイミングで食べるんだろうかとなぜか恐る恐る品出しをしていたあのデーツにマレーシア

でまたお目にかかれるとは。プルーンをもっとぎゅっと凝縮させて干したような見た目で見るからに

食物繊維たっぷり。暁ぶりの食事を前に胃をいたわるという役割があるそうです。

マレーシアの食事は甘辛、ピリ辛、適度なスパイス感とまろやかさにご飯が進みます!

定番のラクサやミコロを食べてないというと驚かれそうですが、今のところどの国でも名前もよく

わからない屋台の料理や家庭料理がなんだかんだで一番おいしいんです。

ところで街のバザールやお土産屋さんを見ているとやたら猫のモチーフのものを目にすることが多く、

なぜだろうと思って調べてみると「クチン」という街の名前はマレー語で「猫」を意味するそうです。

(音だけでスペルは違います。)この由来は諸説あるそうですが現在ではすっかり猫のモニュメント

や猫の博物館など観光は「猫」押しで、近年日本の「ネコノミクス」(?)なる猫ブームの先駆け

だったのかもしれません!(その割には実物はそんなに見なかった気が・・・)

毎年8月には「ねこ祭り」なるものも開催されるそうなので、旅好きねこ好きの方は要チェックです◎

一口にマレーシアといっても東と西、島が離れていれば文化も違い一口にイスラム教といっても

色んな信仰のスタイルがあるんだと感じたボルネオ島での体験。

ホストファミリーのパパとママには「なんで滞在がこんなに短いんだ!」と何度も突っ込まれながら

後ろ髪をひかれる思いで島を後にしましたがのんびりほのぼのとしたクチン、また絶対にきますと

心に誓い次の国へ移動するのでした。

Todays Granny’s 今日のグラニー

Dr.Dayang

お仕事やプライベートで国内外を飛び回るDr.Dayangのご職業は現役の教授。
同じく教授をされている旦那さまとも仲良しで、1歳と3歳になる可愛いお孫さんも彼女のことが大好き。
お忙しい中、空港までわたしを迎えに来てくださったその姿を見た瞬間とてもほっとしました。
あたたかくて、優しいマレーシアの母、クチンのgranny。